ビルドットコム(ティッカー:$BILL)の2024年度第3四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.60 | $0.53 | 〇 |
売上高 | $323M (YoY +18.5%) | $306M | 〇 |
ガイダンス 2024Q4EPS | $0.45 ($0.41~$0.49) | $0.54 | × |
ガイダンス 2024Q4売上高 | $325M ($320M~$330M) | $314.5M | 〇 |
ガイダンス 通年EPS | $1.995 ($1.96~$2.03) | $2.24 | × |
ガイダンス 通年売上高 | $1.272B ($1.267B~$1.277B) | $1.240B | 〇 |
業績ハイライト
業績
- 第3四半期の売上高は3億2,300万ドル、前年同期比19%増
- コア売上高は2億8,100万ドル、前年同期比17%増
- 非GAAPベースの営業利益は5,900万ドル、前年同期比68%増
- 非GAAPベースの営業利益率は18%、前年同期から5%ポイント拡大
事業ハイライト
- 45万社以上の中小企業に金融業務自動化ソリューションを提供
- 四半期中に2,500万件以上、合計700億ドル以上の決済を処理
- Spend & Expense事業の売上高は前年同期比29%増、1,800社の新規顧客を獲得
- Xeroとの提携を発表。Xeroの米国の顧客にBILLの請求書支払機能を提供へ
今後の見通し
- 2024年度第4四半期の売上高は3億2,000万ドル〜3億3,000万ドルを予想
- 2024年度通期の売上高は12億6,700万ドル〜12億7,700万ドルを予想
- 2024年度通期の非GAAPベースの営業利益は1億7,600万ドル〜1億8,600万ドルを予想
質疑応答ハイライト
マクロ環境について
- 支出の安定化の兆しが見られるが、まだ支出の拡大は見られない
- 高インフレと金利により中小企業は引き続き圧迫されているが、B2B支出環境は安定化の兆しがある
- 第4四半期と2025年度の見通しにおいても、引き続き支出は安定的であると想定している
Bank of Americaとの関係について
- Bank of Americaとは引き続き緊密に協力している
- 具体的な内容がある場合は共有する予定
- 長期的な機会としてエコシステムを拡張し、中小企業にサービスを提供する可能性がある
収益化率(テイクレート)の動向について
- 第3四半期は収益化率が大幅に拡大。ad valoremプロダクトの採用増加と、プロセッシングプロバイダー間の取引量移行による一時的な増加が要因
- プロダクトエクスペリエンスの向上により、顧客とサプライヤーにとっての価値提案が改善。これが一貫した収益化率拡大の基盤となる
- 第4四半期の収益化率は第1四半期と同水準かそれ以上になる見込み
統合プラットフォームの機能強化について
- 統合プラットフォームはSMB顧客のためにシンプル化を推進するのに不可欠
- 新しい統合モバイルアプリはAP、AR、その他の機能を含み、ビジネスのどこからでも管理できるようにする
- サプライヤーにとってもモバイルアプリの使いやすさが向上。インスタント送金や請求書ファイナンスの需要増加につながっている
- プラットフォームの統合により、アクティベーション、エンゲージメント、クロスセルの機会が増加
Spend & Expenseプラットフォームの成長について
- Spend & Expenseの売上高は前年同期比29%増と、期待を上回る成長
- 販売およびマーケティングリソースを、財務体力があり大きなウォレットシェアを獲得できる可能性のある支出企業に重点的に配分
- Spend & Expenseのカード決済量は44億ドルで、前年同期比29%増
- インターチェンジ手数料は261ベーシスポイント、報酬費用はSpend & Expense収益の47%
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