ブロードコム(ティッカー:$AVGO)の2025年度第3四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
| 結果 | 予想 | 判定 | |
|---|---|---|---|
| EPS | $1.69 | $1.66 | 〇 |
| 売上高 | $15.95B (YoY +22%) | $15.82B | 〇 |
| ガイダンス 2025Q4売上高 | $17.4B | $17.01B | 〇 |
📊 業績ハイライト
🔹 全体業績
| 項目 | 数値 | 前年同期比 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 売上高(全体) | 160億ドル | +22% | 過去最高 |
| 調整後EBITDA | 107億ドル | +30% | EBITDAマージン 67%(前年より改善) |
| 営業利益 | 105億ドル | +32% | 営業マージン 65.5% |
| フリーキャッシュフロー | 70億ドル | – | 売上高の44%相当 |
| 営業費用 | 20億ドル | – | 研究開発費:15億ドル |
| 在庫水準 | 22億ドル | +8% QoQ | 在庫日数:66日(前四半期69日) |
| GAAPベース税率 | 非GAAP税率14%を維持 | – |
🔹 セグメント別業績
🧠 半導体ソリューション
| 項目 | 数値 | 前年同期比 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 92億ドル | +26% | AIが牽引 |
| AI半導体売上 | 52億ドル | +63% | 10四半期連続で高成長 |
| 非AI半導体売上 | 40億ドル | フラット QoQ | 成長はブロードバンドが牽引 |
| 半導体粗利率 | 約67% | -30bps YoY | プロダクトミックスによる低下 |
| 半導体営業利益率 | 57% | +130bps YoY | フラット QoQ |
| 半導体R&D費 | 9.51億ドル | +9% YoY | 特にエッジAI分野へ投資強化 |
✅ ポジティブ要素: AI半導体の強力な成長、特にXPU(カスタムAIアクセラレータ)が65%を占める
⚠️ ネガティブ要素: 非AI半導体は依然として回復が鈍く、V字回復には至らず
🖥️ インフラストラクチャ・ソフトウェア
| 項目 | 数値 | 前年同期比 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 68億ドル | +17% | VMwareが主因 |
| 粗利率 | 93% | +300bps YoY | プロダクトミックスによる改善 |
| 営業費用 | 11億ドル | – | |
| 営業利益率 | 77% | +1,000bps YoY | VMware統合完了の影響 |
| 契約総額(TCV) | 84億ドル | – | 過去最高水準 |
🚀 注目: VMware Cloud Foundation 9.0をローンチ(AIワークロード含むVM/コンテナ対応の統合基盤)
✅ ポジティブ要素: 大口顧客の90%以上がVCFに移行、着実なサブスクリプション転換
⚠️ 課題: 中堅以下の顧客への導入は未知数、運用スキル不足が障壁
🔮 ガイダンス(2025年度 第4四半期)
| 項目 | 数値 | 前年同期比 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 連結売上高 | 174億ドル | +24% | |
| 調整後EBITDA | 67%のマージン見通し | – | |
| 半導体売上 | 107億ドル | +30% | AI:62億ドル、+66% YoY |
| 非AI半導体売上 | 46億ドル | +2〜3% YoY | 季節性回復(Broadband, Storage) |
| ソフトウェア売上 | 67億ドル | +15% | VMware継続貢献 |
| 粗利率 | 前四半期比 -70bps | – | XPUと無線の比率増が影響 |
💬 質疑応答ハイライト
🎯 XPU成長見通しと第4の顧客について
Q: XPU事業の成長が前四半期比で加速した理由は?
A:(Hock Tan)
- 既存3社からの注文増加に加え、第4の顧客が正式に受注開始
- この第4の顧客から100億ドル超の注文を獲得済み
- これにより、2026年度のAI売上見通しは大幅に上方修正
✅ ポジティブ要素: 新規顧客獲得と既存顧客のシェア拡大によりXPU事業が加速
📉 非AI半導体事業の回復見通し
Q: 非AI半導体はサイクルの底を脱しつつあるのか?
A:(Hock Tan)
- Broadbandが唯一の明確な回復トレンド
- その他(Enterprise Networking, Storage, Wireless)はまだ不透明
- V字回復ではなく、U字回復の兆し:回復本格化は2026年中盤以降と見込む
- 受注は前年比+20%以上で改善している
⚠️ ネガティブ要素: 回復に時間を要するセグメントが多く、成長牽引には至らず
📈 2026年度AI事業の見通し
Q: 2026年のAI売上は前年比どの程度成長?
A:(Hock Tan)
- 前四半期には“50〜60%成長”と言っていたが、今はそれを上回る「加速」
- 明確な数字は出さずとも、「大幅な上振れ」と強調
- AI収益の内訳としてはXPUが中心になり、Networkingの比率はやや低下へ
✅ ポジティブ要素: AI収益の加速、カスタムアクセラレータ比率の上昇が収益性改善に寄与
💼 受注残高の構成と信頼性
Q: 受注残1100億ドルの内訳は?
A:(Kirsten Spears)
- 内訳は非開示だが、半導体が約50%以上
- その中でもAIが圧倒的に比率が高い
- ソフトウェアは安定的に積み上がり中
✅ ポジティブ要素: 高水準のバックログが成長の確度を示唆
🔌 AIネットワーキング:Jericho4とスケールアクロス対応
Q: Jericho4ルーターの役割と今後の成長可能性は?
A:(Hock Tan)
- 複数データセンター間で200,000ノード以上のクラスターを接続するためのスケールアクロス用途
- Ethernet技術でインテリジェントな輻輳制御と低レイテンシを実現
- Hyperscalerで既にJericho3が導入済み。Jericho4はその進化形
✅ ポジティブ要素: 次世代AIクラスターの構築に不可欠な技術としての存在感拡大
🏢 VMware Cloud Foundation(VCF)と導入状況
Q: 上位顧客のVCF移行は完了したか?
A:(Hock Tan)
- 上位10,000社のうち90%以上がVCFを契約済
- 今後は本格的な導入・運用フェーズへ
- 中堅以下企業への展開は人的リソースや運用スキルが課題
✅ ポジティブ要素: サブスク化の成功
⚠️ リスク要素: 中堅市場の攻略に不確実性

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