アスペン・エアロゲル(ティッカー:$ASPN)の2024年度第1四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | -$0.02 | -$0.11 | 〇 |
売上高 | $94.5M (YoY +107%) | $75M | 〇 |
ガイダンス 2024通年EPS | $0.3 | -$0.22 | 〇 |
ガイダンス 2024通年売上高 | $380M | $362M | 〇 |
業績ハイライト
Q1 2024 業績ハイライト
- 売上高は前年同期比107%増、前四半期比12%増の9,450万ドルで過去最高を記録
- 電気自動車向けサーマルバリア製品の売上高は前年同期比459%増、前四半期比24%増の6,540万ドル
- 売上総利益率はQ1で37%に改善。前年同期の売上総利益は510万ドルだったのに対し、今期は3,510万ドルに
- 調整後EBITDAは1,290万ドルで、前年同期のマイナス1,390万ドルから大幅に改善
2024年通期の見通し
- 売上高見通しを従来予想の3億5,000万ドルから3億8,000万ドル以上に引き上げ
- 電気自動車向けサーマルバリアの売上高は2億3,000万ドル超を見込む
- エネルギー・産業部門の売上高は1億5,000万ドル超を予想
- 調整後EBITDAは5,500万ドル以上、純利益はプラスに転換する見通し
戦略的取り組みの進捗
- ロードアイランド州のプラント1の電気自動車向けサーマルバリア製品への完全転換が順調に進捗
- 中国の外部製造施設への移行により、エネルギー・産業部門の供給体制を強化
- 売上高6億5,000万ドル、売上総利益2億3,000万ドル、調整後EBITDA1億6,000万ドルの中期目標達成に向けた体制が整う
質疑応答ハイライト
電気自動車向けサーマルバリア事業の成長見通し
- Q1に約20の自動車メーカープログラムに試作品を提供するなど、活発な商談を展開中
- 2024年中に新たな受注獲得を見込んでいるが、本格的な量産は2026年頃になる見通し
- 現在の主要顧客からの受注も2025年にかけてさらに拡大する見込み
- 電気自動車のバッテリーパック設計がセル・トゥ・パックに移行する流れは同社に有利
エネルギー・産業部門の供給能力拡大の可能性
- 中国の外部製造施設の立ち上げが順調に進み、1億5,000万ドルを超える売上高を見込む
- 同施設にはさらなる拡張の余地があり、数四半期かけて2億ドル規模への拡大も可能
- 外部委託により物流コストが削減され、利益率も改善する見通し
2024年第2四半期以降の業績見通し
- GMの生産が第2、第3四半期にかけて加速するが、第4四半期は様子見の可能性
- 第1四半期の売上高は在庫積み増しではなく実需を反映したもの
- IHSの予想では第4四半期に減速するが、当社としてはGMの販売状況を注視して判断したい
トヨタ向け事業の拡大可能性
- bZ4X向けの受注はスバルのSolterraやレクサスRZにも及ぶが、具体的なボリューム予想は控える
- トヨタがEV共通プラットフォームを検討しているとの観測があるが、現時点でコメントは控える
ジョージア州の第2工場の建設計画
- 米国エネルギー省との融資交渉が順調に進めば、2024年第4四半期に建設を再開する可能性
- 建設期間は12-18ヶ月、総工費は約5億ドルを想定
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