アレイ・テクノロジーズ(ティッカー:$ARRY)の2024年度第1四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.06 | -$0.04 | 〇 |
売上高 | $153.4M (YoY -59.3%) | $141.5M | 〇 |
ガイダンス 2024Q2売上高 | $230M ($225M~$235M) | $264.6M | × |
ガイダンス 通年EPS | $1.075 ($1.00~$1.15) | $1.04 | 〇 |
ガイダンス 通年売上高 | $1.325B ($1.250B~$1.400B) | $1.34B | × |
業績ハイライト
第1四半期2024年度の業績ハイライト
- 売上高は1億5,300万ドルで、期初の予想レンジの上限をわずかに上回った
- 調整後の売上総利益率は38.3%で、サプライヤーの品質問題の解決による400万ドルの一時的な利益を含む
- 調整後のEBITDAは2,620万ドル(売上高の17.1%)
- フリーキャッシュフローは4,510万ドルで、四半期末の現金残高は2億8,800万ドル
受注の状況
- 第1四半期に約4億ドルの新規受注を獲得し、受注残高は21億ドルに
- 過去4四半期の累計で18億ドルの新規受注を獲得
- 新規受注の約80%はティア1の顧客から
- 北米と海外の両方で新規受注が堅調
その他のハイライト
- 特許取得済みの雹対応機能「Hail Alert Response」を発売
- 風荷重対応機能の利点を実証する独立レポートを発表
- ブラジルの2023年ソーラープラントランキングで上位を独占
- ニューメキシコ州アルバカーキに新工場建設を発表
質疑応答ハイライト
価格設定戦略と利益率について
- 価格設定戦略は利益率を犠牲にするものではなく、構造的なコスト削減によるもの
- 第1四半期の利益率拡大は、低い価格設定が利益率を犠牲にしていないことを示している
- 2024年通期の利益率ガイダンスを据え置き、45X税制優遇を含む低30%台を見込む
- 45X税制優遇を除いた中20%台の利益率を維持できると考えている
受注動向とAD/CVD関税の影響について
- 第2四半期と第3四半期の受注動向の予測は控えるが、現在のビジネスモメンタムに満足している
- AD/CVD関税の影響については不透明感があるが、現時点で大きな影響は見られない
- 北米と海外の受注の内訳は、これまでの傾向と大きく変わっていない
- ブラジルでは競争が激化しているが、当社の製品性能の高さが評価され、シェアを維持している
キャピタルアロケーションの優先順位について
- レバレッジの低下を継続することが最優先事項
- 2024年中に満期を迎える負債はないが、金利の高いタームローンBの返済を進める方針
- 上期はある程度の在庫積み増しが必要だが、リボルビング・クレジットの利用は最小限に抑える
納期の遅れと下期への期待について
- 上期に関しては、前回の決算説明会で言及した通り、全体の30%弱の売上を見込んでおり、変更はない
- 一部のプロジェクトが第3四半期から第4四半期にずれ込む可能性はあるが、年内の範囲内
- 変圧器などの重要部品のサプライチェーンや金利動向など、納期の長期化の要因は複数あるが、ガイダンスには織り込み済み
45X税制優遇の会計処理について
- 45X税制優遇のうち、一部は売掛金として計上され、一部は前払費用に含まれる
- 顧客との契約によって、即時払い、1四半期遅れの支払い、税金申告時の支払いなどに分かれる
- 現時点で開示している数字は、45X税制優遇の総額を示すものではない
- 45Xの影響額は、売上総利益率のガイダンスから概算するのが適切
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