9月は1年で最悪の月として知られています。以下に、「アノマリー投資」で言及されている9月のアノマリーのポイントをまとめます。
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アノマリー
歴史的概観
- 1995~1998年:ネットバブルの影響で好調な相場
- 1999~2002年:4年連続で大幅下落を経験
- 長期的傾向:月末に向けて急落するパターンが多い
- 機関投資家の行動:第3四半期末に向けてポートフォリオ調整のための売却が増加
大統領選挙の影響
- 大統領選挙翌年:15回中9回が大幅下落
- ※上昇した6回の特殊要因
- 1953年:弱気相場の終了
- 1965年:ベトナム戦争関連の軍事費増額
- 1974年:1973年からの弱気相場の終了(8月)
- 1997年:クリントン大統領による有価証券譲渡益減税法案署名
- 2005年:ハリケーン・カトリーナ後の復興期待
- 2009年:世界金融危機後の大規模財政・金融刺激策
- ※上昇した6回の特殊要因
- 中間選挙年:10月の底値前の9月は特に弱い傾向
- 大統領選挙前年:9月と10月共に弱い傾向
- 大統領選挙年の9月:11回中4回のみ下落
- ※1972年、1984年(現職再選)、2000年(接戦)、2008年(リーマンショック)
トリプルウィッチングの影響
- トリプルウィッチング前の月曜日:過去22年中15回上昇
- トリプルウィッチングの金曜日:2004~2011年は8年連続上昇、長期的には22年中13回上昇
- トリプルウィッチング翌週:過去22回中17回下落、平均下落率1.2%
レイバーデー前後の市場動向の変化
- 1950~1977年:レイバーデー前3日間が28年中25年で上昇
- 1990年以降:休日前日と休日明け2日目が強い傾向
- 小型株(ラッセル2000):休日前日に最も一貫して上昇
その他の傾向
- 11日目の取引日:過去10年中8年で上昇、平均上昇率0.6%
- 月末3取引日前:過去10年中8年で上昇
- 月末取引日:過去10年中8年で下落
基本パターン
- 月の後半、特に最後の2週間は変動が大きく、リスクが高い
- 中間選挙年の9月上昇時は、すでに底値を付けて上昇トレンドに入っている可能性が高い
- 全体的に9月は変動が大きいため、慎重な投資姿勢が求められる
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