11月は1年で最高の数カ月の始まりの月として知られています。以下に、「アノマリー投資」で言及されている11月のアノマリーのポイントをまとめます。
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年間サイクルでの特徴
- 年末休暇シーズン開始月(感謝祭:11月第4木曜日~)
- 1年で最高の数カ月の始まり
- ただし指数によっては3~4番目に良い月となることも
- 各指数の特徴
- ダウ平均・S&P500:最高の6カ月の始まり
- ナスダック:最高の8カ月の始まり
- 小型株:選好され始めるが、本格上昇は12月後半から
- 市場環境要因
- 機関投資家の第4四半期資金が流入
大統領選挙の影響
選挙年
- 基本的に下落なし(一貫した強さ)
- 主な例外(下落年)
- 1888年:初の接戦選挙
- 1948年:トルーマン対デューイ
- 2000年:過去最悪の11月
- 2008年:金融危機の影響
選挙翌年
- ダウ平均(1953年以降)
- 15回中3回のみ下落
- 全下落がベトナム戦争期間中
- S&P500
- 4回のみ下落記録
中間選挙年
- 10月とともに強い上昇
- ナスダック:2ヶ月で8.1%上昇
選挙前年
- 全体的には極めて強気
- 11月単独では平凡なパフォーマンス
弱気相場の事例
2000年
- ナスダック:-22.9%
- 1971年2月の指数創設以来2番目の下落幅
- 1位:1987年10月
2008年
- リーマン・ショック後の市場混乱
- 2000年11月に匹敵する下落幅
オプション取引の影響
満期日週(通常は感謝祭前週)
- 伝統的に強い週
- ダウ平均の推移
- 1993-2002:10年連続上昇
- 直近9年:4年が下落
詳細
- 満期日前月曜
- 1994-1998:5連続上昇
- 1999-2003:5連続下落
- 直近8回:5回上昇
- 満期日当日
- 過去22回中15回が上昇
- 基本的に強気傾向
- 満期日翌週
- 過去6年中5年が下落
- 近年は弱い傾向
基本パターン
第1週
- 1-2取引日
- 全体的に不安定
- ダウ平均・S&P500:平均では上昇
- ナスダック・ラッセル2000:特に強い傾向
第2週~第3週
- 3-6取引日:強気基調
- 7取引日:下落傾向
- その後数日:横ばい
- 月半ば前:上昇傾向
- 月半ば:弱気期間
月末にかけて
- 終わり5営業日:第4四半期上昇の定着
- 最終営業日:12月を前に調整
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