12月は最も上昇の期待できる月の1つとして知られています。以下に、「アノマリー投資」で言及されている12月のアノマリーのポイントをまとめます。
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基本的な傾向
- 上昇率ランキング(1950年以降)
- S&P500: 1位(平均1.7%上昇)
- ダウ平均: 2位(平均1.7%上昇)
- 小型株: 1位
- ナスダック: 2位
- 12月の市場動向の特徴
- 急落は稀で、発生時は相場転換点を示唆
- 好調な相場後の急落は下落の始まりを示唆
- 弱気相場中の急落は底値圏を示唆
- 1998年12月は1928年以降最高の第4四半期を記録
- 月中の一般的な値動き
- 前半: 節税売りとポートフォリオ見直しで弱含み
- 中旬以降: 小型株優位の展開
- 後半: プロの買いで活況
大統領選の影響
- 大統領選挙翌年
- S&P500: 過去15回中11回上昇
- ダウ平均: 過去15回中10回上昇
- 中間選挙年
- 過去16回中12回上昇
- 大底形成例: 1966年、1974年、2002年
- 2002年は1931年以降最悪(ダウ・S&P500: -6%以上、ナスダック: -9.7%)
- 大統領選挙前年
- ダウ平均下落は戦後3回のみ
- 1975年: -1.0%
- 1983年: -1.4%
- 2007年: -0.8%
- ダウ平均下落は戦後3回のみ
- 大統領選挙年
- S&P500: 過去15回中12回上昇(平均1.2%上昇)
トリプルウイッチング週の特徴
- 週の傾向
- 月曜日: 過去22年中12回上昇
- 金曜日: 14回上昇
- 累積パフォーマンス: 1984年以降23倍
- 日中の傾向(1991年以降)
- 月初3日: ナスダック・ラッセル2000が強い
- 3日目: ダウ平均・S&P500が強気化
- 4日目以降: 慎重な展開
- トリプルウイッチング翌週半ば以降: 持続的な上昇
クリスマス期間の市場動向
- クリスマス前後
- 前日: 過去5年連続上昇
- 翌日: 過去6年中4回上昇
- 年末最終取引日
- ナスダック: 2000年まで29年連続上昇
- 2000年以降: 12年中11回下落
サンタクロースラリー
- 基本特性
- 期間: 年末5日間+新年2日間
- S&P500平均上昇率: 1.5%(1953年以降)
- サンタクロースラリー不在の意味
- 新年の弱気相場・大幅調整の前触れ
- 主な例
- 2000年: -4.0%(その後37.8%下落)
- 1990年: クウェート危機で失速
- 2004年: エネルギー価格上昇・中東情勢
- 2007年: 金融危機前
- 1979年・1981年: 翌年の弱気相場底値に先行
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