アノマリー：4月の傾向

4月は確定申告の期限など様々な要因が絡んで特有の動きを見せる時期です。また、11月～4月までの”最高の6か月”の終わりの月でもあります。以下に、「アノマリー投資」で言及されている4月のアノマリーのポイントをまとめます。

アノマリー

確定申告の影響

• 米国では4月15日の確定申告期限が市場に大きな影響を与える可能性がありますが、1994年以降はこの期間の特有の市場動向は顕著ではなくなっています。
• 近年、市場は確定申告よりも第1四半期の利益に焦点を合わせる傾向が強く、ポジティブサプライズが期待されることが多いです。

大統領選の影響

• 大統領選挙の翌年：大きく上げ下げを繰り返しながらも、平均してかなりの上昇を見せます。
• 中間選挙の年：価格変動が激しいものの、やや下落傾向にあります。
• 大統領選挙の前年：大型株が最も強くなる傾向があります。
• 大統領選挙の年：一般に強気な傾向ですが、1950年以降の全年の平均上昇率の約半分程度です。

オプションの影響

オプションの満期日に当たる週は4月の相場に良い影響を与える傾向があり、特にダウ平均は1990年以降でこの週の平均上昇率が最高の1.6%を記録しています。満期日の週の最初の日は市場全体で顕著な上昇が見られるが、その翌週は市場が売りに傾くことが一般的です。

基本パターン

• 月初～中旬：確定申告の最終期限（通常4月15日）周辺で、市場の動きに一時的な変動が生じることがありますが、近年はその影響は小さいです。ダウ平均は４月初めの数日に最も強く、中旬もあらゆる種類の株が強い傾向があります。
• 月末：確定申告の最終期限を過ぎると、軟調になる傾向がありますが、月末はナスダックとラッセル2000が強さを見せます。また、第1四半期決算に向けたポジティブサプライズ期待で上昇する傾向があります。