アバクロンビー&フィッチ(ティッカー:$ANF)の2025年度第2四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $2.50 | $2.22 | 〇 |
売上高 | $1.13B (YoY +21%) | $1.09B | 〇 |
ガイダンス 2025Q3売上高 | $1.13B | $1.1B | 〇 |
ガイダンス 通年売上高 | $4.84B ($4.82B~$4.86B) | $4.79B | 〇 |
業績ハイライト
第2四半期の業績
- 純売上高は前年同期比21%増の11億ドルで、四半期として過去最高を記録
- 営業利益率は15.5%
- 希薄化後1株当たり純利益は2.50ドル(前年同期は1.10ドル)
通期見通し
- 純売上高成長率の見通しを約10%から12-13%に引き上げ
- 営業利益率の見通しを14-15%に引き上げ
その他のハイライト
- 7四半期連続で二桁の売上成長を達成
- 地域別、ブランド別、性別別で成長がバランス良く推移
- デジタル販売チャネルも二桁成長を継続
- 在庫水準は適切にコントロールされている
質疑応答ハイライト
背景と学校シーズンの販売状況について
- 両ブランドでAUR(平均単価)の成長が継続
- 2019年以降、両ブランドで二桁のAUR成長を達成
- 製品の受け入れ状況と在庫管理が良好
- カテゴリー全般で成長が見られる
- デニムやドレス、トップス、ボトムスなど幅広いカテゴリーで好調
Abercrombieブランドの成長戦略について
- ウェディングショップが期待を上回る成績
- NFLとのパートナーシップを拡大し、32チーム全てをカバー
- カテゴリー拡大(スウェット、Tシャツに加えセーターやアウターなども追加)
- YPBブランドも3年連続で成長
- 顧客インサイトに基づいた製品開発が奏功
デジタル販売の状況について
- デジタルチャネルも二桁成長を継続
- ブランド力、品揃え、デジタル体験の改善が寄与
- アプリやモバイルウェブなどのデジタル体験への投資を継続
ロイヤルティプログラムについて
- プログラムは順調に成長しており、顧客エンゲージメントに貢献
- 売上の大部分がロイヤルティ会員からのものだが、具体的な数字は非公表
- プログラムの進化や改善を継続的に検討中
在庫状況と粗利益について
- 在庫は前年同期比9%増だが、ユニット数の増加はそれ以下
- 高い輸送コストとAbercrombieブランドの比率上昇が在庫金額を押し上げ
- 各ブランドでリードタイムの短縮や需要に応じた生産を実施
- 粗利益率は前年同期比240ベーシスポイント改善
- AURの上昇と製品コストの低下が寄与、一部は輸送コスト上昇で相殺
第3四半期および通期の見通しについて
- 第3四半期以降は輸送コストの上昇が見込まれる
- 第3四半期の売上成長率は低二桁を予想
- 通期の売上成長率見通しを12-13%に引き上げ
- 第3四半期の粗利益率は前年同期並みを予想
- 綿花価格低下の恩恵は第2四半期でピークを迎えた
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