アマゾン(ティッカー:$AMZN)の2024年度第4四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $1.86 | $1.48 | 〇 |
売上高 | $187.79B (YoY +10.5%) | $187.23B | 〇 |
ガイダンス 2025Q1売上高 | $153.25B ($151.0B~$155.5B) | $158.33B | × |
業績ハイライト
売上高
- 第4四半期の売上高は1,878億ドル(前年同期比10%増)
- 為替のヘッドウィンドが7億ドル発生し、これを除くと11%の成長
- 北米セグメントは10%増、インターナショナルセグメントは為替影響を除くと9%増
営業利益
- 営業利益は212億ドルで過去最高を記録(前年同期比61%増)
- 北米セグメントの営業利益は93億ドル(前年同期比28億ドル増)
- インターナショナルセグメントの営業利益は13億ドル(前年同期比17億ドル改善)
- AWSの営業利益は106億ドル(前年同期比35億ドル増)
AWS事業
- 売上高は288億ドル(前年同期比19%増)
- 年間換算の売上高は1,150億ドルに到達
- AI関連売上は3桁の成長率を記録
- Trainium2チップを発表し、他のGPUと比べて30-40%のコスト性能向上を実現
広告事業
- 第4四半期の売上高は173億ドル(前年同期比18%増)
- 年間換算の売上高は690億ドルに到達し、4年前の290億ドルから2倍以上に成長
コスト効率化
- 2年連続で単位あたりのグローバルコストを削減
- 輸送ネットワークの生産性向上を実現
- 在庫配置の改善、パッケージあたりの商品数増加、配送距離の短縮を達成
質疑応答ハイライト
設備投資について
- 2025年の設備投資は四半期263億ドルペースを想定
- 大部分はAWSのAI関連投資に充当
- その他、配送速度向上とコスト削減のための投資を実施
- 同日配送施設の拡大、地方の配送拠点増設、ロボティクス・自動化への投資を予定
AWS事業の成長について
- チップの供給制約、ハードウェアの品質確保、電力制約などが成長の制約要因
- これらの制約は2025年後半から緩和される見通し
- AIアプリケーションの需要は引き続き強く、3桁成長を継続
ロボティクスの展開について
- Shreveportの施設で新しいロボティクスイニシアチブを統合
- 速度向上、生産性向上、コスト削減で良好な結果を確認
- 今後、新規施設への展開と既存施設の改修を計画
- 長期的な取り組みとして継続的な改善を目指す
AIの活用について
- 1,000以上のジェネレーティブAIアプリケーションを開発中
- カスタマーサービスのチャットボットで顧客満足度が500ベーシスポイント改善
- 在庫管理で予測精度が10%向上、地域予測が20%改善
- Rufusなどの新しい買い物体験を提供
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