決算:AMBA 2025Q4

決算

アンバレラ(ティッカー:$AMBA)の2025年度第4四半期決算についてまとめます

finviz dynamic chart for AMBA

決算概要

アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。

結果予想判定
EPS$0.11-$0.02
売上高$84.02M
(YoY +62.8%)
$78.04M
ガイダンス
2026Q1売上高
$84.0M
($81.0M~$87.0M)
$74.22M

業績ハイライト

Q4および通期売上高

期間売上高 (百万ドル)前年比増減率
Q4 FY2584.0+62.8%
FY25284.9+25.8%
  • Q4の売上高は前年同期比+62.8%の84.0百万ドルとなり、ガイダンス上限を上回る結果。
  • 通期の売上高は284.9百万ドルで前年同期比+25.8%。
  • 主力製品である5ナノメートルSoCの売上が好調。特にCV5シリーズが成長を牽引し、CV7シリーズも初めて生産収益を計上。
  • エッジAI関連の売上が全体の70%を占め、成長の主軸となっている。

利益およびキャッシュフロー

指標Q4 FY25FY25
非GAAP粗利益率62.0%62.7%
非GAAP営業費用48.7百万ドル
非GAAP営業利益4.8百万ドル-6.8百万ドル
フリーキャッシュフロー21.2百万ドル23.5百万ドル
  • Q4の非GAAP純利益は4.8百万ドル(1株当たり0.11ドルの利益)。
  • **通期では6.8百万ドルの非GAAP純損失(1株当たり0.16ドルの損失)だが、**16年連続でフリーキャッシュフローはプラスを維持(23.5百万ドル)。

市場動向と成長戦略

  • エンタープライズ向けセキュリティカメラ市場やADAS(先進運転支援システム)が成長分野。
  • 特に中国、韓国、フランスでの自動車市場での顧客エンゲージメントが拡大。
  • エッジAI市場において、クラウド依存を軽減する新たなAIモデルの採用が加速。
  • 新製品「CV5」「CV7」ファミリーの売上が2026年度の成長の半分以上を占める見込み。

2026年度Q1の見通し

指標予想値
売上高81-87百万ドル
非GAAP粗利益率61.0%-62.5%
非GAAP営業費用50-53百万ドル
非GAAP税引前利益1.8百万ドル
非GAAP税引後利益0.6百万ドル
希薄化後株式数43.4百万株
  • 通常の季節性を上回るQ1の売上高を見込む。
  • 自動車部門の売上は前四半期比で減少、IoT関連の売上は横ばいから微増。
  • 2026年度の通期売上成長率は「中から高い10%台」を見込むが、政府の政策変更を考慮し保守的な見通し。

質疑応答ハイライト

CV5/CV7シリーズの成長見込み(Needham & Company, Quinn Bolton)

Q: CV5/CV7シリーズが2026年度の成長の50%以上を占めるとのことだが、残りの成長要因は? A: 残りは主にCV2ファミリーとIoT製品群による成長。ただし、従来のビデオプロセッサ(VP)製品は年率10-15%で減少すると予測。

ADAS市場の投資動向(Morgan Stanley, Joseph Moore)

Q: TeslaのFSD(完全自動運転)やBYDの「God’s Eye」などADAS市場の活況が業界全体に波及しているか? A: L2+(レベル2プラス)の需要は依然として強い。ただし、OEMはコストに非常に敏感になっており、低コストで高度なADASソリューションが求められている。

地政学リスクと中国市場(Roth Capital, Suji Desilva)

Q: 中国市場での売上リスクは? A: 中国企業は可能な限り自国製部品を使用する傾向があり、セキュリティカメラ市場からはほぼ撤退済み。ただし、中国OEMの輸出向けビジネスや中国製品と競合しない分野での機会は引き続き存在する。

2ナノメートル技術の開発進捗(Stifel, Tore Svanberg)

Q: 2ナノメートル製品の進捗と期待される影響は? A: すでに評価用チップの開発を進めており、2026年後半の量産開始を目指す。主にIoTおよびカメラ市場向けの製品を開発中。

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