アステララボ(ティッカー:$ALAB)の2025年度第3四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
| 結果 | 予想 | 判定 | |
|---|---|---|---|
| EPS | $0.49 | $0.39 | 〇 |
| 売上高 | $230.6M (YoY +103.9%) | $206.42M | 〇 |
| ガイダンス 2025Q4売上高 | $249M ($245M~$253M) | $216.49M | 〇 |
業績ハイライト
売上・成長率・製品別構成
| 項目 | 数値 | 前期比 | 前年同期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高(Q3 FY2025) | $230.6M | +20% | +104% |
| Non-GAAP粗利益率 | 76.4% | +40bps | – |
| Non-GAAP営業利益率 | 41.7%(過去最高) | +250bps | – |
| Non-GAAP EPS(希薄後) | $0.49 | – | – |
| 営業キャッシュフロー | $78.2M | – | – |
| 現金・現金同等物・有価証券 | $1.13B | – | – |
- 主な成長ドライバー:
- Scorpio P-Series(スイッチファブリック):主要顧客にて量産開始。
- Aries PCIe Gen-6リタイマー:売上の20%以上を構成。
- Taurusスマートケーブルモジュール:400Gb対応で出荷拡大。
- Leo CXLメモリ製品:AI推論用途への適用拡大中。
製品別動向とハイライト
| 製品ライン | 主な進捗・トピック |
|---|---|
| Scorpio P-Series | – 複数のハイパースケーラーから新規デザインウィン – Gen-6対応スケールアウト用途で急拡大中 |
| Scorpio X-Series | – 2026年に量産予定(Q4から初期出荷) – 将来的な「AIラックの中核製品」として位置付け |
| Aries(PCIe 5/6) | – 主要なAIプラットフォームのスケールアウトで需要拡大 – 特にカスタムAIアクセラレータ採用顧客が急増 |
| Taurus(Ethernet SCM) | – 400Gb対応製品が出荷増加中 – 2026年には800Gb移行で新たな成長段階に突入 |
| Leo(CXLメモリ製品) | – AI推論用途でのHPM(高性能メモリ)置き換え提案が進展 |
業績見通し(Q4 FY2025)
| 指標 | ガイダンス値 | 前期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | $245M〜$253M | +6%〜10% |
| Non-GAAP粗利益率 | 約75%(Taurus製品構成比増加で低下) | △ |
| Non-GAAP営業費用 | $85M〜$90M(aiXscale買収含む) | 増加 |
| Non-GAAP EPS(希薄後) | 約$0.51 | +$0.02 |
| 希薄化後株式数 | 約183M | – |
経営陣コメント要約(ポジティブ)
- CEO(Jitendra Mohan): 「AIインフラ2.0の到来で、全方向低遅延接続が求められている。Astera Labsはこの変革の中心に位置する」
- COO(Sanjay Gajendra): 「Scorpio Xの採用は来年から本格化。AIラックの中心的存在としてドルコンテンツの拡大が見込まれる」
- CFO(Michael Tate): 「製品ミックスの変化が粗利率に影響するが、売上規模の拡大によって営業レバレッジが働く」
質疑応答ハイライト
スケールアップネットワーク:UALinkとScorpio Xの見通し
Q(JPMorgan – Harlan Sur): UALink登場後、Ethernetベースの競合構成が出てきたが、Asteraの設計案件やパイプラインに影響は?
A(CEO):
- 全く影響なし、むしろ拡大中。
- UALink設計案件はRFP/RFQ段階で複数の大手顧客と進行中。
- PCIeスケールアップ設計は2029年まで続く見通し。
Q: Scorpio Xを中心に他製品も併売される戦略は機能しているか?
A:
- スイッチ選定は初期設計段階から関与 → 他製品への波及が可能。
- RetimerやSmart Cable Moduleとの併売に成功しており、AIアクセラレータ1台あたり数千ドル規模の総合コンテンツ機会へ。
顧客基盤の多様化とリスク
Q(Deutsche Bank – Ross Seymore): 顧客集中リスクへの対処とScorpioの多様化は?
A:
- Hyperscaler市場は集中しているが、10以上のAIプラットフォームと連携中。
- サードパーティGPUやカスタムAIアクセラレータ含む。
粗利益率の持続性
Q: 76%超の高粗利率が続く理由と将来的な見通しは?
A(CFO):
- ハードウェア(例:Taurus)構成比が高いと粗利率は下がる傾向。
- 長期的には70%に回帰する想定(R&D先行投資や製品ポートフォリオの広がりによる)。
- 一方で、営業利益率の改善余地は大きい。
OpticalスケールアップとaiXscale買収について
Q(Stifel): 光技術参入のタイミングは適切だったのか?本格的な収益貢献は?
A(CEO & CFO):
- 顧客のCopper限界のタイミング(2028~2029年)を見据えた戦略的買収。
- aiXscaleはファイバー結合技術に強みを持ち、CPO/LPO展開の基盤に。
- 電気チップはAstera既存技術、フォトニクスは今後内製+外部協業のハイブリッドで対応。
中国市場とNVIDIA製品の影響
Q(William Blair): 中国市場におけるPCIeやオープンスタンダード採用状況は?
A:
- 中国では米国製IP制限の影響でGen-5 PCIeベースのAI構成が主流。
- 小規模なGPUクラスタが多く、Asteraにとってはノード数の多さが追い風。
Q: NVIDIAのケーブルレス設計(Vera Rubin)でAsteraへの影響は?
A:
- 標準構成ではなく、カスタマイズ設計時にAstera製品が採用される傾向。
- Rubinでも同様のチャンスあり。

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