C3.ai(ティッカー:$AI)の2025年度第3四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | -$0.12 | -$0.25 | 〇 |
売上高 | $98.78M (YoY +26.0%) | $98.12M | 〇 |
ガイダンス 2025Q4売上高 | $108.6M ($103.6M~$113.6M) | $108.59M | 〇 |
ガイダンス 通年売上高 | $388.9M ($383.9M~$393.9M) | $388.32M | 〇 |
業績ハイライト
売上と収益
指標 | Q3 FY25 | 前年同期比 |
---|---|---|
総売上 | $98.8M | +26% |
サブスクリプション売上 | $85.7M | +22% |
ソフトウェアデモライセンス売上 | $28.6M | – |
プロフェッショナルサービス売上 | $13.1M | – |
非Baker Hughes売上 | +43% | – |
- 粗利益: $68.2M、粗利益率 69%
- 営業損失: $23.1M(ガイダンスの$38.6M〜$46.6Mより改善)
- 純損失: $15.8M
- 1株当たり純損失: $0.12
- 営業活動によるキャッシュフロー: -$22M
- フリーキャッシュフロー: -$22.4M(前年同期 -$45.1M)
- キャッシュ及び市場性証券: $724.3M
主要トピックス
- Microsoft, AWS, McKinsey QuantumBlackとの戦略的パートナーシップが急成長
- Microsoftとの共同営業案件は600件超
- Microsoft Ignite以降、28件の契約締結(QoQ +450%)
- Microsoftとの共同パイプラインは前年比+244%
- AWSとの新たなAI共同ソリューション展開
- McKinsey QuantumBlackとのAI活用による企業変革促進
- 政府機関・大企業との契約拡大
- Flex, Worley, New York Power Authority, Sanofi, Nucor, Shell, ExxonMobil, GSK, Quest Diagnostics, Swiftなど
- 米国防総省、空軍、海軍、ミサイル防衛庁などの連邦政府機関との契約締結
- 州政府・地方自治体との契約21件
- C3 Generative AIの導入拡大
- 20件のパイロット契約締結(Mars, Liberty Coca-Cola, 米国防総省など)
- オムニモーダルデータ統合、高品質なエージェントAI技術の強化
ガイダンス
指標 | Q4 FY25 | 通期 FY25 |
売上 | $103.6M – $113.6M | $383.9M – $393.9M |
営業損失 | $30M – $40M | $87M – $97M |
フリーキャッシュフロー | Q4で黒字化予定 | 通年では赤字 |
リスク要因: 米政府の閉鎖、予算未承認、世界的な貿易摩擦が業績に影響する可能性。
質疑応答ハイライト
Microsoft, AWS, McKinseyとの提携の影響について
- 質問: これらのパートナーシップが売上に貢献するタイミングは?
- 回答(Tom Siebel):
- Microsoftとの共同案件は600件超。すでに28件成約済み。
- 共同販売サイクルが20%短縮。
- 直近4ヶ月間で提携パートナーの販売網を大幅に拡大。
- 成長加速要因として非常に大きなインパクトを持つ。
デモライセンス売上の急増について
- 質問: デモライセンス売上の伸びの要因は?
- 回答(Tom Siebel):
- 新規パートナー向けに提供し、AIソリューションの導入を加速。
- 営業担当者が独立してデモを実施できるよう支援。
- Microsoft, AWS, McKinseyと共同での顧客獲得を強化。
- これにより短期的に売上増加が見込まれるが、今後の契約獲得にも直結。
健康問題について(CEO Tom Siebel)
- 質問: 2月18日に公開した健康問題について詳細を教えてください。
- 回答(Tom Siebel):
- 2024年末にインフルエンザ様症状、その後自己免疫疾患(巨細胞動脈炎)と診断。
- 視神経の損傷で視力に影響があるが、業務遂行には問題なし。
- Jim Snabe(Siemens会長)が特別補佐としてサポートし、国際出張などを代行。
- 会社の運営には完全に関与しており、業務の継続に問題なし。
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