C3.ai(ティッカー:$AI)の2025年度第2四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | -$0.06 | -$0.16 | 〇 |
売上高 | $94.3M (YoY +28.8%) | $91.0M | 〇 |
ガイダンス 2025Q3売上高 | $98.0M ($95.5M~$100.5M) | $97.6M | 〇 |
ガイダンス 通年売上高 | $388M ($378M~$398M) | $382.6M | 〇 |
業績ハイライト
第2四半期の主要業績
- 総収益は9,430万ドルで、ガイダンスの上限を上回る
- サブスクリプション収益は前年比22%増の8,120万ドル
- サブスクリプションと優先エンジニアリングサービス収益の合計は9,080万ドルで、総収益の96%を占め、前年比27%増
- ベーカー・ヒューズを除く収益は前年比41%増
- 非GAAPグロス利益は6,630万ドル、グロスマージンは約70%
- 非GAAP営業損失は1,720万ドル、ガイダンスを大幅に上回る
- 四半期末時点で現金、現金同等物、投資の残高は7億3,000万ドル超
顧客獲得状況
- 第2四半期に58件の契約を締結、うち36件がパイロット
- エクソンモービル、コカ・コーラ、ダウ、ホルシム、シェル、デューク・エナジー、ボストン・サイエンティフィック、ロールス・ロイスなどと新規・拡大契約を締結
- カリフォルニア、テキサス、ミシガン、アイダホ、ニューメキシコ、ワシントン、フロリダの州・地方政府と9件の契約を締結
- 連邦政府関連では、国防総省、空軍、海軍、陸軍、海兵隊、国防兵站局などと契約を締結・拡大
Generative AI関連の進捗
- 第2四半期に15件の新規Generative AI契約を締結
- ダウ、カーギル、ノーフォーク・アイアン&メタル、フロリダ・クリスタルズでパイロットから本番契約に移行
- エージェントAIに関する米国特許第12-111-859号を取得
通期見通し
- 第3四半期の収益見通しは9,550万ドル〜1億50万ドル
- 2025年度の収益見通しを3億7,800万ドル〜3億9,800万ドルに上方修正
- 第3四半期の非GAAP営業損失見通しは3,860万ドル〜4,660万ドル
- 2025年度の損失見通しを1億500万ドル〜1億3,500万ドルに修正
質疑応答ハイライト
マイクロソフトとの関係について
- マイクロソフトとC3 AIの新戦略的提携は2030年3月までの5.5年契約
- C3 AIの全エンタープライズAIソリューションがAzureの価格表に掲載され、Azureのマーケットプレイスで注文可能
- マイクロソフトの営業部門全体でC3 AIソリューションを販売可能
- C3 AIの製品はマイクロソフトのエンタープライズライセンス契約で注文可能
- マイクロソフトはAzure上のC3 AIパイロットと本番展開を補助
ベーカー・ヒューズとの関係について
- ベーカー・ヒューズの収益比率は2023年度35%、2024年度27%、直近四半期18%と低下傾向
- 2025年6月に期限を迎える石油サービス独占マーケティング契約は更新される可能性が高い
- 契約更新の有無は今後の見通しやガイダンスに重大な影響を与えない
投資とキャッシュフローについて
- マイクロソフト提携を活用するため、営業、カスタマーサポート、マーケティング分野に積極投資
- 2025年度通期のキャッシュフロー黒字化は見送り、第4四半期のみ黒字化を維持
- 構造的に収益性のある事業であり、7億3,000万ドルの現金を保有
- 収益成長率が経費成長率を上回る傾向は今後も継続する見込み
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