スノーフレーク(ティッカー:$SNOW)の2025年度第3四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.20 | $0.15 | 〇 |
売上高 | $942.1M (YoY +28%) | $898.5M | 〇 |
ガイダンス 2025Q4売上高 | $908.5M ($906M~$911M) | $848M | 〇 |
業績ハイライト
財務実績の詳細
- 製品売上高の成長率29%は、企業規模を考慮すると極めて堅調
- 非GAAPの製品粗利益率は76%で安定的に推移
- 非GAAPの調整後フリーキャッシュフローマージンは9%
- 約80%の顧客が年間前払いで支払い
- Q4の製品売上高ガイダンス: 9.06-9.11億ドル(前年同期比23%増)
- 2025年度の通期製品売上高見通しを34.3億ドルに上方修正(前年比29%増)
製品開発の進展
- Q3だけで2024年度全体と同数のTier 1機能をリリース
- Unistore、内部マーケットプレイス、Snowflake Intelligenceなどの新機能を一般提供開始
- Anthropicとのパートナーシップにより最先端のAIモデルを提供
- Datavoloの買収により100以上のコネクタを獲得し、データ統合能力を強化
顧客導入事例
- Warner Bros. Discovery: ストリーミング、ゲーム、ニュース部門のデータ統合
- Hyatt: 顧客体験パーソナライズ化のためのデータ活用
- グローバル通信企業: ネットワークパフォーマンスデータの処理
質疑応答ハイライト
コア事業の成長と新規製品の貢献
- 既存顧客の純収益維持率(NRR)は127%で安定的に推移
- テクノロジー、金融サービス、ヘルスケアの各業界で特に強い需要
- データエンジニアリング機能は2億ドル以上の年間売上規模に成長
- Snowparkは収益の3%を占める見込みで、成長率も順調
AIとCortexの展開状況
- Cortex AI: 導入初期段階だが、急速な成長を見せる
- ユースケース例:
- セールスチームのノート分析(5万件規模)
- テキスト、画像、音声、動画の分析機能を提供
- データの民主化とアクセス性の向上
Icebergの影響と事業機会
- クラウドストレージ上のデータ量は構造化データの100-1000倍規模
- Icebergフォーマットにより新規ワークロード獲得の機会が拡大
- データエンジニアリング機能の収益でストレージ収益の減少を相殺
- Apache Polarisの寄贈により、真のオープンソースカタログを実現
販売戦略と組織強化
- パフォーマンス管理を年間通じて実施する体制に移行
- 活動量→ユースケース→デプロイメントの進捗管理を体系化
- Q4は複数の大型案件を含む強力な受注を見込む
- 営業組織の効率化と適切なスキルセットを持つ人材の補充を実施
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