アスペン・エアロゲル(ティッカー:$ASPN)の2024年度第2四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.21 | $0.05 | 〇 |
売上高 | $117.8M (YoY +145%) | $101.4M | 〇 |
ガイダンス 2024通年EPS | $0.09 | $0.07 | 〇 |
ガイダンス 2024通年売上高 | $390M | $393.1M | × |
業績ハイライト
収益
- Q2の収益は1億1780万ドルで、前年同期比145%増、前四半期比25%増
- エネルギー産業部門の収益は3690万ドルで、前年同期比4%増、前四半期比27%増
- EV熱バリア部門の収益は8080万ドルで、前年同期比6倍以上、前四半期比24%増
利益
- Q2の総利益は5160万ドル、総利益率は44%
- エネルギー産業部門の総利益率は42%、EV熱バリア部門は45%
- 調整後EBITDAは2890万ドル、EBITDAマージンは25%
- 純利益は1680万ドル、希薄化後EPSは0.21ドル
財務状況
- Q2末の現金残高は9140万ドル
- 株主資本は5億1780万ドル
2024年通期見通し
- 収益は少なくとも3億9000万ドル(前回予想から1000万ドル増)
- 調整後EBITDAは少なくとも6000万ドル(前回予想から500万ドル増)
- 純利益は700万ドル以上、希薄化後EPSは0.09ドル以上
質疑応答ハイライト
総利益率の上昇について
- 材料コストは既に最適化されており、今後の改善余地は限定的
- 固定費の吸収に改善の余地があり、収益増加に伴いさらなる向上が見込まれる
- 生産効率と歩留まりの向上により、今後も利益率改善の余地あり
- 営業費用の抑制により、総利益の増加がEBITDAの増加につながる見込み
エネルギー産業部門の見通し
- 中国の製造パートナーとの関係は良好で、今後の生産能力拡大の可能性あり
- 2024年の収益目標1億5000万ドルを達成するには、四半期ベースで4200万ドル以上の収益が必要
- 中期的には事業規模を倍増させることを目指している
- 炭素回収プロジェクトでの新規受注は、将来の成長機会を示唆
EV市場と顧客動向について
- 米国EV市場は2024年7月までの成長率は1%程度だが、Aspenの顧客は市場シェアを拡大中
- GM、Toyota、Hondaの米国EV販売の100%にPyroThinが搭載されている
- 規制環境がOEMのEV生産を後押ししており、2026年までにEV販売比率を15%程度まで高める必要がある
- 新たなドイツのOEMとの契約締結が第3四半期に見込まれている
競合状況
- EV市場の短期的な不透明感から、新規参入者は限定的
- Aspenの製品は薄さ、防火性、断熱性、機械的特性の要件を満たす唯一の選択肢となっている
- 顧客の新規プログラムへの対応を継続し、競争優位性を維持
生産能力と将来の需要対応
- メキシコの生産拠点の拡張や既存設備の効率化により、追加の生産能力を確保する可能性あり
- 現在の生産能力は年間6億5000万ドルの収益に対応可能
- ジョージア州の新工場(Plant 2)が稼働すれば、さらに12億ドルの収益に対応可能となる
- DOEローンプログラムの進展次第で、Plant 2の建設再開を検討中
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